赤ちゃんの股関節が脱臼してしまう病気に発育性股関節形成不全という病気があります。
従来は先天性股関節脱臼という病名でしたが、生まれでから脱臼してしまう事が多いため、発育性股関節形成不全と呼ばれるようになりました。
発育性股関節形成不全の発生は以前と比べるとかなり減少しています。
しかし、近年は診断が遅れる事での歩行開始後に股関節脱臼と指摘され、治療が難渋してしまう例が全国的にも見られるようになってきています。
適切な時期に診断し、早期治療がとても重要です。
赤ちゃんの股関節が脱臼や亜脱臼をしてしまう病気です。
生まれながら脱臼している子もいますが、多くの場合は生まれてから脱臼してしまう事が多いです。
赤ちゃんは特に症状を訴えないため、気づかれないでしまうケースもあります。
発生率は1000人に1~3人と稀な病気ですが、診断が遅れれば治療が難渋してしまいます。
適切な時期に診断し治療をすることで多くの場合は問題なく治る病気です。
下記の項目に複数当てはまる方は注意が必要です。
両方の股関節が脱臼している場合など、左右差がない場合などがあるため注意が必要です。
上記のリスクが複数ある方や3~4ヵ月健診にて股関節の異常が指摘された方は検査が推奨されます。
生後6か月頃までの赤ちゃんは超音波にて検査を行う事は可能です。
従来はレントゲン検査が主流ではありましたが、被爆の関係や乳児は軟骨が多くレントゲンでは正確に評価できない場合もあります。
当院では、赤ちゃんの股関節の検査を超音波検査(Graft法)にて行うことができます。
超音波検査では被爆はなく、軟骨の描出に優れているため安心して行える検査です。
生後6か月頃までの乳児を対象としております。
(年齢の大きい子や検査の状況に応じてレントゲン検査を施行・追加する場合もあります。)
赤ちゃんの股関節の検査は予約が可能です。
早期発見・早期治療がとても重要です。
リスクがある子や小児科での健診などで異常が指摘された方はご相談ください。