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2025.10.03

五十肩:注射・リハビリ・サイレントマニピュレーション 治療の選び方

「肩が痛くて腕が上がらない」「夜もズキズキして眠れない」――そんなつらい症状で悩まれていませんか?

五十肩(肩関節周囲炎)は、多くの方が経験する疾患ですが、いざ治療しようとすると「注射がいいの?」「リハビリで治る?」「サイレントマニピュレーションって何?」と迷うことも多いと思います。

代表的な治療法である 注射・リハビリ・サイレントマニピュレーション の特徴と、どう選ぶべきかを考えます。



五十肩とは?

五十肩は、肩の関節を包む袋(関節包)や周囲の組織が炎症を起こし、痛みや動きの制限が出る病気です。

進行は大きく分けて3つの段階に分かれます。

・炎症期:動かさなくてもズキズキ痛む。夜間痛が強い。

・凍結期:痛みは落ち着くが、肩が固まって動かない。

・回復期:少しずつ動きが戻っていく。

五十肩は放置しても自然に治ることもありますが、その期間は1年以上に及ぶこともあります。

さらに、肩の動きが完全には戻らず「服を着るのが大変」「髪を結べない」など、生活に大きな不自由を残すケースもあります。

五十肩には治療が必要です。

五十肩の治療法の選択肢

注射(ステロイド注射やヒアルロン酸注射など)

炎症や痛みを抑える効果があります。特に 炎症期の夜間痛が強い時はステロイド注射が有効です。

効果は早いですが、一時的なこともあるため、繰り返しの注射や他の治療との併用が必要になることがあります。

・リハビリ(理学療法)

関節が固まるのを防ぎ、動きを取り戻すことが目的です。初期から取り組むことで、回復までの期間を短縮できます。

専門家の指導のもとで運動しつつ、自宅でできるストレッチや体操を続けることが大切です。

・サイレントマニピュレーション

日帰りででき、麻酔下で肩を動かし、固まった関節を改善する治療法です。

数か月以上続いている五十肩 や、 リハビリや注射でも改善しない重度のケース に適しています。

治療後に理学療法を行うことで、動きを維持し再発を防ぎます。

どの治療を選べばいいの?

治療法は症状の段階や重症度によって選びます。

夜間痛が強い時期注射や薬で痛みを抑える

痛みが落ち着いたが腕が動かない時期リハビリ中心

症状が長引いている、可動域が悪い サイレントマニピュレーション+リハビリ

どの段階でも リハビリは欠かせない治療 です。

「痛みがなくなったから終わり」ではなく、動きを取り戻すことまでが五十肩治療のゴールになります。


まとめ

五十肩は自然に治ることもありますが、放置すると長期化し、生活に大きな支障をきたすことがあります。

注射 → 痛みを抑える

リハビリ → 動きを改善し、再発を防ぐ

サイレントマニピュレーション → 長引く・重度のケースに有効

こうした治療法を組み合わせながら、患者さん一人ひとりに合った方法を選んでいくことが大切です。

「肩が痛くて眠れない」「数か月経っても良くならない」などでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

こうゆうクリニックでは、注射・リハビリ・サイレントマニピュレーションを組み合わせた治療で、つらい五十肩の改善を目指していきます。



サイレントマニピュレーションの説明