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2025.05.31

階段昇降に必要な膝関節の可動域

  段差の高さ  15cm  25cm  35cm  45cm
  膝屈曲角度  55°  85°  105°  125°
表1. 階段昇段に必要な膝関節屈曲可動域
段差の高さ15cm25cm35cm45cm
膝屈曲角度80°105°135°145°
表2. 階段降段に必要な膝屈曲可動域

階段の高さ(蹴り上げ)の平均は18~20cmです。

建築基準法により、一般住宅の階段において

最低寸法が蹴り上げ23cm以下、踏面15cm以上と決まっています。(勾配57°以下)

公共施設や学校の階段の蹴り上げは18cm以下踏面26cm以上。(勾配32~46°)

(勾配57°は最低寸法なので、かなり急な階段となります。老後を考えると、蹴り上げは16cm以下、踏み面30cm以上の勾配27°が良いと言われています。)

18cmの段差昇降に必要な膝の屈曲可動域は94°(18~39歳の健常男女の平均角度)であったり、他では105°必要との文献もあります。

他関節の可動域制限や筋力低下など身体機能の代償も考慮し、屈曲110°あると実用的かと思います。

(段差25cmが角度的にはクリアできます)

参考文献:膝関節拘縮の評価と運動療法より 階段昇降動作の写真引用