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2024.04.01

理学療法士とは

理学療法士(Physical Therapist:PT)は、ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人を対象に、座る、立つ、歩くなどの基本動作能力の回復や維持、障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段)を用いて、自立した日常生活が送れるよう支援するリハビリテーションの専門職です。

治療の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成し、医師の指示の元、リハビリを行っていきます。

理学療法士を一言でいうと動作の専門家です。

寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活を行う上で基本となる動作の改善を支援します。関節可動域の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習などの能力向上を目指す治療法まで、動作改善に必要な技術を用いて、日常生活の自立を目指します。

理学療法士は国家資格であり、免許を持った人でなければ名乗ることができません。近年は、高齢者の介護予防、健康増進、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病に対する指導、スポーツ現場など活躍の場が広がっています。

リハビリには筋肉や関節を動かしていく「運動療法」や電気刺激などを用いた「物理療法」があります。

理学療法士と作業療法士との違い

理学療法士と作業療法士ではリハビリを行う範囲に違いがあります。理学療法は主に、座る、歩く、起き上がる、寝返るなどの基本的な動作を再獲得するためのリハビリが中心です。一方、作業療法は食事や入浴などの日常的な活動や、字を書いたり、料理をしたりなど、家庭や社会の一員として生活してくための動作練習を行っていきます。また、精神的な疾患を持つ方に対し、レクリエーション、手芸工作などの集団で行うプログラムを通して、自立した生活や社会復帰へのサポートを行っていったりします。