外反母趾とは足の親指が外側に曲がっていってしまうことを言います。
生まれつき変形がある方や、年々変形が進んでいく方など様々です。
年々変形が進む方は、靴が関係していることが多いです。
女性の方だとハイヒールなどの様なつま先が細い靴などを履いている方に多いとされます。また、日常的に足の指の筋肉を使えていないことも一因と考えます。
普段歩くときに意外と指の筋肉を使っていない方が多いと思います。
外反母趾の方は親指の付け根が突出してしまうため、その部分が靴にあたってしまうと痛みが生じてしまいます。
また、足の裏にタコができてしまうのも外反母趾の特徴の一つです。
また、変形が高度になれば親指が人差し指に重なってしまい、圧迫することで痛みや皮膚障害が出現してしまうこともあります。
見た目で外反母趾と分かることがほとんどですが、正確にはレントゲン検査を施行し、
親指の外側への曲がり具合の角度を計測しています。
その角度で重症度を測っています。
重症でない場合は手術でない方法(保存加療)で外反母趾の進行を抑えたり、少しでも改善させるような治療を行います。
ハイヒールなどのつま先が狭い靴は避けて、ウォーキングシューズなどのつま先の幅が広い靴にすることが必要です。
また、足の指の筋肉が弱くなってくると、変形は進んでいきます。指のグーチョキパーなどの運動や、ゴムなどで外側にむいた親指を内側に戻すなど行ったりすることで、指の筋肉を動かす事が大事となります。
また、足にはアーチと言われる構造がありますが、外反母趾の方はアーチが崩れていたり、偏平足や開帳足と呼ばれる状態になっている事が多いです。
そこで大事となるのがインソールとなります。インソールはアーチをサポートして、使えていない筋肉を使えるようにしたりすることで、足の痛みなどを改善させることが目的です。
こうゆうクリニックでは、医療保険にて義肢装具士によるインソール(足底板)作成を行っております。
患者さんご本人の足の形にあったインソール(足底板)を作成することが可能です。
初回は医師による問診やレントゲンなどで現在の状況を診察させて頂き、
その後、患者さんご自身のご都合が良い日程と義肢装具士の日程を調整させて頂きます。
まずは、義肢装具士による足の採寸などを行い、そこから1週間程度で完成し、実際にフィッティング具合などを確認します。
足の変形は、膝や腰などの痛みにもつながることがあります。ご本人の足の形にあったインソールや足底版は今後起こりうる痛みを予防することにもつながります。
外反母趾や偏平足など足の痛みや不調で困っている方はインソールを検討してみることも重要となります。
・インソール(足底板)のブログ:https://koyu-clinic.com/blog/?p=361