年齢とともに膝の軟骨がすり減ってしまい、骨と骨の間の隙間がなくなってしまいます。
日本には約3000万人の方が変形性膝関節症であると推定されており、多くの方が膝の痛みとして悩んでいるご病気です。
初期は歩きはじめや階段の下りで痛みが感じたり、少し水がたまったりします。
痛みが伴い少し腫れている場合は、膝の関節の中に炎症が起きている状態であり、
そのまま炎症が続くと骨がだんだん変形していってしまいます。
変形が進むと、多くの方が膝の内側の骨と骨の間がなくなってしまい、
O脚に変形 してしまい、正座や膝をまっすぐのばすことができなくなってしまいます。
レントゲン検査では膝の骨の変形の進行具合をみています。
骨と骨の隙間具合でStage1~4まであり、
stage4では変形がかなり高度であり、 日常生活に大きく支障をきたす方が多いです。
そして、変形が進むにつれて痛みが強くなってきます。
痛みが少しでも出ないように予防していくことが重要です。
そのためにはまず、ご自身がどのくらいの骨の変形の段階にいるのかの確認が必用です。
膝の筋肉が弱ってくると、膝の痛みの原因になります。
膝の筋肉を維持するために、ストレッチが重要になります。
膝の筋肉で大事なのは大腿四頭筋という筋肉で、この筋肉を鍛えてあげることが重要となります。
こうゆうクリニックでは理学療法士によるリハビリを施行しています。
マンツーマンのリハビリとなり、患者さん一人一人の状態や痛みにあわせたリハビリを行います。
体重過多の方は慢性的に膝に負担をかけてしまっていまい、骨の変形につながってしまいます。
体重1kg増えると、膝への負担は3kg増えてしまうと言われています。
膝の痛みがある方は、膝の内側の骨がすりへってしまいO脚になっている方が多いです。
そうなると、必然的に脚の内側に負担がかかってしまい、さらに変形が進んでしまうという悪循環に陥ってしまいます。
そこで、膝の内側の負担を少しでも減らしてあげるために、靴の中敷き(インソール)をご自身の脚にあった形
に作り、膝の負担を減らしてあげることも有用です。
足底板のこうゆうクリニックブログ:https://koyu-clinic.com/blog/?p=361
「膝に注射をする」という言葉を聞いたことがある方もいらっし ゃると思いますが、多くはヒアルロン酸注射のことを言います。
膝の骨の変形とは、骨と骨の間のクッションがなくなってしまうことを言います。
クッションがなくなると、骨と骨が直接接触してしまい、どんどん骨の変形がすすみ炎症がおきてしまいます。
そのクッションの代わりとなり炎症を抑えてくれるのが注射です。
膝が痛く、少し腫れている場合は膝の関節の中に炎症がおきている可能性があります。
湿布や薬には炎症を取る作用 があります。もちろん、薬は減量できることが望ましいです。
痛み止めは使いたくないという方には、膝の炎症を抑える漢方を処方したりします。
こうゆうクリニックでは再生医療PRP療法を応用したPFC-FD療法という治療を行っております。
膝の変形の進行 を少しでも遅らせたい方、色々な治療をしても痛みがとれない方や、
手術はしたくないという方の新しい治療法としてPFC-FD療法という方法があります。
ご自身の血液から、成長因子といわれるものを凝縮し、それを膝 に注射する治療です。
膝の痛みの軽減や、変形の進行遅らせることが期待されています。
PFC-FD療法のこうゆうクリニックブログ:https://koyu-clinic.com/blog/?p=308
変形性膝関節症は骨が徐々に変形してく病気です。
何も対策しないと、徐々に痛みが増してきて、日常生活に大きく支障をきたしてしまいます。
まずはご自身がどんな状況なのかを知り、 今できることを確認し、必要な治療をしていくことが重要です。
そして、普段からストレッチなども意識してあげて膝の寿命を長くしてあげることが大切です。
また、再生医療という新しい治療も出てきています。
色々な選択肢があり、皆さんの一人一人にどんな治療が良いのか一緒に考えていければと思います。