40歳、50歳以上になってくると、手の指の痛みを感じる方が多いです。
「年のせいかな?」「リウマチかな?」などと色々疑問に思ったりするかもしれません。
手の指の痛みには部位によって疑われる病気が異なります。
手の指の関節の痛みは、第1関節が痛いのか、第2関節が痛いのか、両方痛いのかなどと痛みが出ている部位で疑われる病気が異なります。
指の変形はよく年のせいと言われてしまうことがありますが、そのような痛みや変形の時は、第1関節が痛い場合はへバーデン結節、第2関節が痛い場合はブシャール結節という病気が疑われます。
ただ、第1関節が痛い場合はヘバーデン結節であることが多いですが、第2関節の痛みの場合はリウマチという病気の可能性もあります。
もちろん、他にも乾癬性関節炎という病気や腫瘍や感染などと関節の痛みの原因となる病気があります。
関節の痛みがでたら整形外科を受診することが重要です。
指の関節の痛みには、痛い関節の部位により疑われる病気が異なります。
整形外科で行う検査としては、まずはレントゲンを撮影いたします。
関節が変形しているかどうかや、腫瘍など骨自身に問題ないかなどをチェックします。
リウマチの可能性を考慮する場合は、血液検査をさせて頂き、リウマチの値が上昇していないか確認します。
また、超音波検査で関節に炎症所見があるかなどチェックすることもあります。
へバーデン結節は第1関節の、ブシャール結節は第2関節の変形による痛みです。
男性にも生じますが、多くは40歳以降の女性に多いとされています。
症状は関節が腫れてきて、痛みを生じます。握る動作が痛みのためしにくくなったりします。
時間がかなり経過してくると、痛みは落ち着いてきますが、指の関節の変形が進み動かしにくくなる事があります。
「年のせいだからしょうがない」と言われてしまうことも多いですが、ほっとくと痛みが強くなったり変形が強くなったりします。
痛みが出ている時は、関節に炎症が持続しています。関節の炎症がずっと持続していると、関節の変形に繋がってしまいます。
少しでも安静に近づけるためテーピングをしたり、炎症止めの湿布や塗り薬を使ったりします。
また、希望のある方には漢方薬を処方することもあります。
また、女性の場合は女性ホルモンの変動で起こりやすいともいわれています。近年、エクオールという女性ホルモンの代わりの働きをしてくれる成分が注目されており、サプリで摂取することも勧められます。
また、こうゆうクリニックでは動注治療という治療も開始しております。
(へバーデン結節の痛みに動注治療のブログ)
指の関節の痛みには部位や症状により疑われる病気が異なります。
いずれの病気も早期に診断し、治療を行う事が大切となります。
関節の痛みがでたら、まずは整形外科に受診することが重要です。
エクオールに関してのブログ:https://koyu-clinic.com/blog/?p=77
指がひっかかる!?~ばね指~についてのブログ:https://koyu-clinic.com/blog/?p=179